この記事ではスタッドレスタイヤの寿命について紹介します。
「スタッドレスタイヤを購入してから3年たっているけど、もう寿命かな。」と悩んでいませんか?
実際にスタッドレスタイヤはどのぐらいで買い替えないといけないのか分からないですよね。
スタッドレスタイヤの寿命かどうかは4つのポイントをみる必要があります。
- 年数
- 溝の深さ
- ひび割れ
- 硬さ
こちらの記事ではこの4つのポイントについて解説していきます。
~目 次~
スタッドレスタイヤの寿命をすぎた時の起こりうるトラブル
スタッドレスタイヤの寿命を過ぎたまま乗り続けると、こういったトラブルが起こる可能性があります。
- 降雪時や凍結時の道路でのブレーキの制動距離が延びる
- 発進時のスタックの発生が高くなる
- 曲がり角でのスリップ
ブレーキの制動距離とはブレーキを踏んでから車が停止するまでにかかる距離の事を言います。
自分が想定していないところまで止まらずに進んだら怖いですよね。
スタックとはアクセルを踏んでも前に進まず空転することです。特に雪の上や泥のぬかるみで発生しやすくなってます。
進みたいのに進めないのも困りますよね。
曲がり角やカーブで曲がり切れず滑ってしまうのも怖いです。滑ってしまうという事は自分の意にはんする車の動きをするので大変です。
スタッドレスタイヤの寿命の見分け方ポイントは4つ
記事の最初にも説明しましたが、スタッドレスタイヤの寿命の見分け方のポイントは4つあります。
そのポイントは整備士がタイヤの寿命を判断する材料です。
では、1つずつポイントを見ていきましょう。
ポイント①年数
スタッドレスタイヤの買換えの目安時期は現在使用中のスタッドレスタイヤが製造されてから3シーズン~4シーズンが買換え時期となります。
スタッドレスタイヤの製造された日はどうやって調べるのか疑問ですよね。
実はタイヤに製造された時期が記載されてます。
私はこの業界で働くまで知りませんでした。タイヤの側面にタイヤの造られた時期が記載してあります。
スタッドレスタイヤの買換えの目安時期は3~4年と言われていますが、車の使用頻度や保管方法によって変わるので注意してください。
では、タイヤの写真を元にどこに製造された時期が記載されているか確認していきましょう。

上記の写真の製造シリアルというのが造られた時期になります。
実は、その年に造られたスタッドレスタイヤが販売されているとは限らないのです。
例えば、昨年は暖冬でスタッドレスタイヤが売れませんでした。そういった時は次シーズンにその在庫が残ってしまいます。
そうすると、次シーズンはスタッドレスタイヤの新商品が出ないということもあります。
そこで、疑問が浮かびますよね。製造が購入した年より1年前でも使用していなかったら大丈夫なのでは?と思いますよね。
ですがスタッドレスタイヤはゴムで出来ているので、未使用でも製造してから購入までの期間に経年劣化が進んでいきます。
なので、購入した時期よりもスタッドレスタイヤの製造年から注意して寿命を確認をした方がいいということです。
製造シリアルの見方
上記の写真の通り【3417】と書いてあった場合は、下二桁が造られた年を表します。この場合ですと【17】なので、2017年に造られました。
では、【34】をみていきましょう。【34】というのは2017年に入ってから何週目に造られたかという事です。
1月の最初の週から数えて34週目に製造されたタイヤとなります。34週は、だいたい8月中旬頃に造られたということです。
分かりましたか?
一度ご自身の車のタイヤでも確認してみてください。
ポイント②溝の深さ
スタッドレスタイヤの寿命の見分け方2つ目は溝の深さです。
タイヤを見て、すりへっている気はするけど「これは大丈夫なのかな?」「ダメなのかな?」と基準が分からなくて困ってしましますよね。
今回は基準を説明します。

タイヤの溝に少し出っ張ったものがありますよね。こちらがプラットホームと言います。
このプラットホームがスタッドレスタイヤの寿命を見分ける役目をします。
では、このプラットホームがどうなったらスタッドレスタイヤの買換え時期になるかを写真をもとにみていきましょう。

こちらがスタッドレスタイヤの寿命がきたときのプラットホームです。
見て頂いたら分かるようにスタッドレスタイヤがすり減ってプラットホームの高さと同じになっています。
この画像のような状況になるとスタッドレスタイヤの効果は無くなってしましますので、買換え時期です。
ポイント③ひび割れ

年数が経つとひび割れが増えてきます。ひび割れを放置してしまうと、バーストする可能性が高くります。
なので残り溝関係なく、ひび割れが多くなったら交換する必要があります。
- バーストとは走行中タイヤが破裂すること
- 原因:タイヤと路面の摩擦熱によりタイヤの空気が膨張して、劣化したタイヤの側面を打ち破ることで発生する
ポイント④硬さ
硬さは自動車整備工場やタイヤ屋さんにある硬度計を使います。

硬度計って大きい機会を想像しませんでしたか?
妻は思っていたより小さくて驚いてました。
タイヤの材質はゴムです。年数などが経過すると硬化してきます。
硬くなりすぎると柔軟性が失われ、残り溝があってもスリップや制動距離に大きく影響してきます。
そのため、硬度計を用いてタイヤ自体の硬さを測定して、安全なタイヤかどうかチェックが必要です。
こちらはご家庭でチェックすることが出来ないので、自動車整備工場などでチェックしてもらいましょう。
スタッドレスタイヤの買換え時期はプロに確認しよう
スタッドレスタイヤの寿命の目安をお伝えしてきましたが、あくまでも目安となっています。
車の乗り方や走行距離、そして保管方法によっても変わってくるので一概にこの時期という事は言えません。
安全に車を乗る為にもシーズンに自動車整備工場やタイヤショップなどでプロに確認してもらうと安心して冬を越せるのではないでしょうか。
こちらの記事を読んでくださり、ありがとうございました。
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